ウイグル人証言者集会と証言マンガの学校図書蔵書の取り組み
先日三重県立図書館と津市市立図書館全10館に、清水ともみさんの書かれたウイグル人の証言マンガ「私の身に起きたこと」と「命懸けの証言」を寄贈するお手伝いをさせて頂いた。 ウイグル人の証言を聞いた漫画家の清水さんが、この問題を解決するために自分が出来る事をしたいという思いからこの本は製作された。 中に記されている内容はかなり衝撃的だが、マンガという伝達方法で表現を丸めたため、手に取りやすく、見やすい。また、マンガである事から小学校4年生の私の息子でも理解することが出来た。 しかし「なんでこんな事が起こるの?」という息子の素朴な疑問に答えるのに大変苦慮をした。子供であっても我々が生きている社会で今実際に起きていることに関心を持つことはとても大事なことだとおもう。海外の出来事に思いを馳せ、疑問を持ち、考える。出来ればその先に、疑問を解決するために調べ、更に考えを深める所まで繋がれば素晴らしい。歴史も、政治も学ぶ学ぶことが出来る。勿論解決するために何が出来るのか、考えてくれれば尚良い。 それが今回寄贈のお手伝いをさせて頂いた私の動機だ。 寄贈に際して日本ウイグル人協会の会長、副会長に加え、作者の清水さんも三重にお越し頂いたき、鈴木知事と県立図書館長、そして津市の教育長に表敬訪問を行った。 その後、三重県議会に於いて自民党県議団主催の勉強会を開催し、多くの県会議員の先生方出席の下、日本ウイグル人協会の会長、副会長の話の後、各地からお越し頂いた在日ウイグル人の方々の証言を伺った。 日本に接点を多く持つ著名な大学の先生、理容師、僧侶、伝統楽器を作る技術者など、既に手に職を持ち生計を立てている人達を、職業訓練という名目で収容していく。本国にいる家族と突然連絡が取れなくなり、未だに消息が不明であるという事を涙混じりで話して頂いた。 また、危険だから帰国するなとの忠告されながらも、どうしても家族の安否を知りたいと帰国し、結局音信が途絶えた若い女性の話も、その友人から伺った。 これらの証言者はみな、顔を公にさらされると危険だという事で写真撮影は禁止されている。 三重県にも在日ウイグル人の方が居ることも把握している。決して他県で起こっている三重に関係の無い事柄ではない。しかしこの方は身の危険があるため証言集会にはお越し頂けなかった。 我々県議会でも何かしなければならな...