モルドバの学校を訪ねて──全教室タッチパネルと放課後の芸術学校
妻ステラの故郷、モルドバ共和国のカルピネーニを訪れました。ステラの恩師を訪ねて、彼女の母校である高校と、隣の芸術学校を見せていただきました。ピアノの先生をしているステラの幼なじみとも久しぶりに再会しました。 「全部ダウンロードしていいよ」 息子が「日本と外国では、歴史の教え方がどう違うのか知りたい」と言っていたので、モルドバの歴史の教科書を手に入れられないか、受付で相談してみました。返ってきたのは「ちょうど歴史の先生が授業中だから、聞いてみたら?」という答えです。 飛び込みで教室に入ってお願いすると、先生は授業用にアップしている資料をデジタルホワイトボードに映しながら、「全部ダウンロードしていいよ」と快く応じてくださいました。 全教室に大型タッチパネル 大型のタッチパネル式モニタは、この先生の教室だけでなく、全ての教室に設置されていました。どの先生も日常の道具として使いこなしています。 校内には「EDUTech Lab」という部屋もあります。モルドバ教育研究省とユニセフが進める事業で、英国政府などの支援を受けて全国81か所に整備されています。もともとは、ウクライナから避難してきた子どもたちの学びを支える場として始まったものです。 放課後は芸術学校へ 高校の隣には芸術学校があり、小中学生が通常の授業の後に希望する科目を学んでいます。この日はピアノ、パンフルート、アコーディオン、伝統舞踊のクラスが行われていました。絵画や工芸のクラスもあります。先生の給与などを政府が支え、保護者の負担も加えて運営されています。 Instagramでこの投稿を見る 芸術学校の向かいでは、長らく壊れたままだったサッカー場が、EUの支援で改修工事の最中でした。 20年前とは別の国 私が知っていた20年前のモルドバは、「ヨーロッパの最貧国」と呼ばれていました。今回目にしたのは、教室のデジタル化、国際支援を受け入れて整備される学びの場、そして放課後の文化教育です。 モルドバは2022年にEU加盟候補国となり、2024年には加盟交渉が始まりました。EU加盟を明確に掲げたマイア・サンドゥ大統領の功績を、多くの国民が讃えていました。今のモルドバは、急激に成長している国として私の目に映りました。 日本の「部活動の地域展開」と比べて考えたことは、noteに...