差別的感情の哲学:中島義道 著
哲学書らしい 差別的感情を深く考察した本。 結論も哲学書らしく 決して無くなることのない「差別心」とどう自分自身が向き合うかと言うところに落ち着く。 私は哲学者ではないので、心の葛藤はない。 人の心の中に差別的感情が生まれるものとして、 差別的行為が行われる事に対して 社会の公正を保つためにどうするのか。 そこを考える。 対処すべき差別的行為と その対処によって生まれる反作用、 抑圧される権利とのバランスの中で、 どこまで踏み込むべきか、を それぞれの差別に起因する人権侵害の度合いによって考える。 差別そのものがどんなものなのか、理解するために実に参考になある本だった。 この本、今後も何度か読み返す事になると思う。 差別感情の哲学 (講談社学術文庫) Amazon.co.jpによる 詳細はこちら: https://www.amazon.co.jp/dp/4062922827/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_C2JTA9FHNWKG5MX4H4MX