給食費横領の件:教育長への質疑を終えて

午前中に津市学校教育協会会長、すなわち教育長への質疑を行いました。
現在昼休み中で、午後からも他の方が続くようですが私の質問は一応終わりました。

私の見解は、

結論から先に言いましょう。

着服した本人がが支払おうが支払うまいが、払う能力があろうがなかろうが、学校給食協会が保護者に4200万円返済すべきだと考えています。

***********以下理由***************

学校が集めていた給食費はあくまでも「保護者から預かっているお金」であるという点が一つ。
そもそも保護者は給食を協会ないしは学校から「買っている」わけでは無く、同様に給食協会及び学校もこれを「販売」しているわけでは無いからです。

あくまでも、給食の食材を購入する為に一時的に「預かっているお金」です。
本来なら過不足無く使われるべきで、結果0円でなければなりませんが、色々な値段の変動などが有り当然余ってくる物があります。これは本来「還付」されるべき物です。ただ慣習として学校側から「寄付」することを保護者に求め、結果的に殆どの場合学校側に残り次年度に繰り越されてきているのが現状です。

答弁の途中教育長の口から
「一端保護者の手を離れた以上学校の物だ」という発言がありました。
本音でしょう。
でも誤りです。

その後、
結果として寄付を年度末なり卒業時にお願いするという以上、それまでは保護者の所有物だと言う事じゃないですか?という追求で、最終的に預かっている物であるという答弁を引き出しました。

さて次に、
横領を働いた協会職員は同協会が雇用した人間です。
契約を交わしているのは保護者ではなく協会です。
この職員は
本来業者から請求される物を学校に伝え、学校がこれを協会にわたし、「保護者に代わって」業者に支払うという業務を「給食協会から期待され」雇われています。
ところがその期待に反してその職務を逸脱し預かったお金を着服したと言うことになります。

さて、この事件津市学校給食協会が刑事告訴および民事訴訟を起こす予定にしており、4200万の返納を求めています。

これは、学校給食協会と被疑者との関係です。
被疑者が敗訴すれば4200万円の返済責務を被疑者は負うことに成り、どのようにして返済するかは協会側の関知するところではありません。


同様の関係が
学校及び給食協会側と「保護者」との間に成立すると考えています。
すなわち
保護者は学校及び給食協会側に対して
「適切に食料を購入し児童に給食を提供すること」を期待して給食費を納めています。
そしてその期待が裏切られたことになります。
原因は職員の横領であったとしても当該職員=被疑者と保護者の間には何ら直接的な関係はなく契約も交わされていません。
つまり保護者が被害を被る状況を作ったのは給食協会および学校側と言う事になります。

教育長は
4200万円の返済があれば、だから裁判の行方を待ってと、言いましたが、誤りだと主張しました。

本来還付されるべき保護者から預かっているお金を欠損させた事が判明した時点で
保護者はこれを返還する事、復旧することを学校側に要求できるはずで
これをもって
被疑者が返済しようがしまいが関係なく」給食協会および学校側は保護者にこの欠損分4200万円を返済する義務をおいます。

ただ、
現時点でそういった請求が保護者から出されていない、だけの話。

教育長は今回の一般質問において他の議員に対する答弁においても、「給食協会が被害を被った」と発言しています。
これもあやまりです。

私の後で質問した青山議員もこのことに言及しましたが、
被害を被ったのは「保護者」です。

このことで既に教育長の考え方がずれています。

さて、ここからは給食協会側がどのように保護者からの信頼を回復するか、彼らも考え方を定めねばなりません。

仮にこれが会社であったとするならば
従業員がもたらした会社への負債は、会社が倒産したとしても役員に債務が分担されて残ります。


即ち、繰り返すように
保護者が被った4200万円の損害は

当時件の被疑者が返納しようがしまいが、関係なく
学校給食協会が返済せねばならず。
学校給食協会にその能力が無い場合は

役員が代わってこれを返済せねばならない」と考えています。

保護者ないしはPTAが請求をしなければ事態はうやむやになるでしょう。
現時点で被疑者は14万程返済したということです。

この14万は何処に行くのでしょう。
本来なら保護者に渡るべき物で
仮にその額が個人に渡る額が微量であったとしても
少なくとも給食協会及び学校側が受領したままで良いお金」でないことは
明々白々です。

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