波毎のコロナ死亡率

 


本日自民党三重県連に於いて高橋洋一先生を講師に政治大学院が開催された。

その時高橋先生がお話しされたコロナの死亡率の考察を参考に、私も第1波から第6波それぞれの死亡率をNHKのデータを元に算出してみることにした。

考察結果

気の短い人のために結論だけ先に書いておく。

オミクロン株の毒性は過去大流行したインフルエンザと似たようなレベルである可能性がある。

ただし、考察するデータが少ないため正確な数字では無い事から、ここだけ切り取ってオミクロンはインフルエンザ並みだという安易な主張を流布されることを懸念する。

引用する以上は最後まで目を通して頂く事を強く希望する。

なお、第六波の時点でワクチン接種が進んでおり、ワクチンが重症化を防ぐ効果がある事、経口薬が配布されおり、これも重症化を防いでいる事も死亡率を下げているはずだという事は言うまでも無い。

高橋先生の主張の概略は次の通り

  • 1波毎に主力の株が異なる。
  • 1から4波はほぼ似た株で感染傾向、死亡率もあまり変わらない。
  • 1から2波はおよそ2ヶ月でピーク、4ヶ月で波が終わる。
  • 1から4波は5000人がピーク。
  • 5波は1月半で2万5000人が感染。感染力が強くなる。
  • 一方死亡率は減少。
  • 1から4波が概ね2%で有るのに対し、5波は0.4%。
  • 先に感染が進んだ海外の事例を見ると、感染力は4から5倍になるので、感染者数は10万人になる可能性がある。
  • 一方死亡率は激減し、0.1から0.2%になるだろう。
  • インフルエンザと変わらないレベルになる。

考察に入る

何処から何処までが波なのか、特に1波から3波は感染者数が少なかったり、次の波と繋がっていることもあり判断は難しい。

私は第一波の感染拡大を、
2020年3月23日から5月23日の61日間とした。
感染のピークは4月11日で13日目。
死亡者数のピークは5月2日で23日後。
3月23日から5月23日の間の
感染者数は15453人
死亡者数は785人
死亡率は5.080%だった。
感染から死亡までのタイムラグが23日あると、ピークの差を念頭に数値を取ると
3月23日から61日間の
感染者数15453人に対し
4月15日から6月15日の61日間の
死亡者数は771人
死亡率は4.989%だった。

感染者数ピークとと死亡者数ピークのタイムラグを考慮しても、死亡率の数値にあまり大きな差は見いだせなかった。

この事実は第1波から第5波まで同じ結果を得たため、タイムラグはあまり気にしなくても良いと結論づけた。




同様に第二波を
2020年7月8日から9月23日の78日間とした。
感染者数、死亡者数ピークのタイムラグは28日間。
タイムラグを考慮しなかった死亡率は
1.202%
考慮した死亡率は
1.108%
だった。


第三波を
2020年11月2日から2021年3月8日の127日間とした。
タイムラグは26日間。
タイムラグを考慮しなかった死亡率は
1.929%
考慮した死亡率は
2.105%
だった。


第四波を
2021年3月8日から6月21日の106日間とした。
タイムラグは19日間。
タイムラグを考慮しなかった死亡率は
1.792%
考慮した死亡率は
1.797%
だった。


第五波(デルタ株)を
2021年7月26日から9月30日の67日間とした。
タイムラグは19日間。
タイムラグを考慮しなかった死亡率は
0.302%
考慮した死亡率は
0.311%
だった。

波毎の死亡率の整理



第一波で5%ほどの死亡率が第5波では0.3%に下がっている事が分かる。
高橋先生の主張と比較してみよう。
第一波から第四波を一括して死亡率を出すと
1.84%だった。
高橋先生の2%とという主張は妥当だと思われる。
第5波が0.4%だったという主張に関しては
私が算出した数字の方が下回ったが、
第4波までの死亡率と比べて桁違いに減っている現実に相違はない。

第六波(オミクロン株)の死亡率の考察

高橋先生は日本での感染例が少なく正確なデータをとることが難しいため、
先行して感染が拡大した他国の感染状況を考察した上で
0.1%から0.2%になるだろうと主張された。

第六派として国内の発表で取れる最大限の数値が
2022年1月1日から21日までとし
死亡率は0.025%だった。

第5波において感染者数のピークと死亡者数のピークに19日間のタイムラグがあったことを念頭に置いて、19日前に感染した人達の中から死亡者が発生すると仮定して死亡率を算出してみたのが以下の表である。

死亡率は0.042%だった。

第五波のスタートを2021年の7月26日の4709人とした。

その数が2.08倍の9628人になるのは2日後の28日。

さらにそこから2.13倍の20496人になるのはスタートから16日後の8月13日だ。

第六派のスタートを

1月1日の534人とすると

およそ4倍の2634人に達する1月5日まで4日間。

1月5日をスタートだとしてもおよそ4倍になるのは

1月12日の13242人の6日間。

第五波の感染者数ピークが2万5992人で有るのに対し、

第六波の最新値が1月21日の4万9853人である事を考慮すると、

21日間という短期間でオミクロン株の正確な死亡率を算出することは難しいが、感染者の数は第5波の最大値を上回るサンプルがある為、今得られる数値で死亡率を算出しても一定信頼に値する数値が得られるのではないかと考える。

結論

私の算出した死亡率0.042%は高橋先生のしてきた0.1から0.2%よりも随分小さいが、

第5波よりも更に死亡率が下がるのだろうという指摘は信頼しうるのではないだろうか。

大阪府:令和元年度インフルエンザ Q&A

因みに↑の資料を見ると1年余りで2000万人以上が罹患したと言われる平成21年のインフルエンザ大流行のおりには、入院患者1.8万人に対し死亡者数は203人で、死亡率0.16%だった。

死亡率の算出方法が同じでは無いため単純比較は出来ないが、オミクロン株の毒性はかなり低い可能性がある考えても問題ないのではないかと考えることが出来る。

以上

今得られるデータからオミクロン株の毒性を考察してみた。




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