2014年10月22日水曜日

津の製品が海外進出する事を考えて・・・・

20,21,223日間沖縄に管外行政視察に向かった。

東南アジアの市場獲得のために国内の様々な地域が今しのぎを削っている。
食品、医療、介護、電子機器等々、市場は大きく日本製品に対する需要は高い。また意外な分野での現地のニーズに日本の製品が答えられる場合があるという。

そんな中沖縄のうるま市にある工業団地では輸送費の一部を県が補填することで、顧客を求める製造側の試験的な輸出のためのハードルを下げる事業を行っていると伺い、沖縄県の企業立地課の方からの話を伺いに行った。

現実としては同地区の港はまだまだ整備が整っていないというのが率直な印象だ。
西埠頭は主に島内消費の木材、肥料、家畜飼料を荷揚げするために使われている。
出荷のための東埠頭はまだ供用が開始されていない。大型の船が底を擦らなくても良いように行う浚渫もこれからだ。

とは言ってもすでに操業を開始している興味深い企業が幾つかあった。

1. ルアーメーカー
ベトナムにプラスチック原料を送って基礎整形を行い沖縄に戻す。ルアーの性能を左右するカラーリングや羽根や針付けなどの繊細な作業を日本で行い、これを国内及び国外向けに販売しているようだ。

2. 医療メーカー
透析用の医療機器の一部をここで作っているらしい。これから糖尿などの生活習慣病対策も東南アジアでの需要が伸びると考えられており、どちらかというと先行投資的な進出のようだ。

3. 両替機
東芝がカジノで使う両替機の修理を行っているという。船便ではなく空輸なのだが、とにかく近い。迅速な修理と対応が出来ると言うことで、大陸に近い沖縄ならではの地の利を行かした進出だという。

4. ハラール
モクモクがハラール対応専用の工場をここに作っている。厳格なイスラムの戒律を守るために初めから対応した工場を作らなければならないという。国内でのハラール製品の消費だけでなく当然アジア諸国への輸出も念頭に置いている。また機内食にもサービス提供をするようだ。

肝心の輸送費助成だが、実は今年でいったん打ち切られる。
船での輸送は積み荷を満載にしないと歩留まりが悪い。しかし市場が確立されていない状態で船一隻分の出荷は現実的でない。販路拡大の初期投資のハードルを下げるために、荷物が載らなかった分の「載っていない荷物の輸送料」を県が払うという形で助成を出している。上限400万。
方向性は変えないまま一度仕切り直しをするようだ。

製造と輸出を総合的に考えた政策だが、前途は少し多難のようだ。
肝心の船便は18年たった今定期便はなく基本チャーター。割高だそうだ。
平成27年から定期航路を確保したらしいが鹿児島航路と先島航路。まだ国内向けが殆どだという。
荷物がないから輸送会社にとって魅力がない。
輸送会社が来ないからここで製造するメリットが低い。
両すくみの状態だ。
にもかかわらず港湾整備の建設側は企業立地側と違い、「一時に全ては整わないから」と幾分のんびりムードだ。

しかし、四日市に港を持つ三重として、全く参考にならないわけではない。
東南アジアに進出できる可能性のある商品は食品だけに限らず市内、県内にもあるのではないだろうか。
商機はどこに存在するか分からない。
試してみないことには分からない。
でも最初から沢山持って行くほど余裕はない。

現在三重県に商談会に出席するための費用助成はあるようだが、本当に欲しいのは沖縄の輸送費補助のように商売が転がり始めるまでの負担軽減だという意見も良く分かる。


中小企業の海外進出が望まれて久しい今、色々持って行って売ってみる。そんな商魂たくましい業者をサポートするのも地方自治体の役割ではないのだろうか。