2010年8月18日水曜日

河芸千里ヶ丘団地のお祭り

  一見よくある普通の田舎のお祭りの情景な訳だが、南米を中心に外国人の参加するブースがいくつも並ぶ。
千里ヶ丘団地には9つの自治会が存在しおよそ2200世帯中150世帯が外国人家庭。
全国3番目に高いの外国人人口比率を持つ三重を象徴する地域だ。
 しかしここまで来るのは容易ではなかったと自治会長の一人は言う。
 ゴミ出しの問題や夜間の騒音など生活環境や価値観の違いが生み出す外国人居住社と地元日本人との摩擦は今に始まった問題ではない。また新規移民と既存の住民との間のトラブルは日本に限った話でもない。しかしこれをうまく解決している地域の例はあまり多くないかもしれない。
ここ千里ヶ丘の一戸建て団地に住む日本人達の平均年齢は結構高く、子供達はすでに自立し時折孫が帰ってくるのを心待ちにする世代の人達が多いらしい。この周辺で以前に行っていた盆踊りなどの夏祭りの企画は随分前に収束し淘汰してしまったらしい。積極的に運営していく人達も参加する人達も年配になり”疲れた”のかもしれない。
一方でこの地域の一角にある公営団地に移住してきた外国人達は当然主要労働人口世代、働き盛り。彼らのエネルギーと地域を活性化させたい人達との思いがうまく相互利益を見いだしたように思える。
共生の先にある共栄が形作られようとしている。

ここ津には独特の排他性とそれに伴う拒絶が存在する。日本人同士においてですら”よそもの”扱いされる社会がまだ存在する中しゃべる言葉がわからない人達に対して、”共通項”を見いだしていく発想がなかなか生まれてこない。共生とか国際交流といった事になれた人間にとっては何もさして目新しいことではない事なのだが、これを大衆化する作業、特に心かたくなな人達の発想の転換を促す事は容易ではない。それと同時に言葉だけでは伝わらない。実感を伴う必要がある。
同じ人間、同じように家族を養い、子供を愛し、故郷を懐かしくも思えば、未来を築きたいと額に汗をもする。共に笑い、共に歌い、共に踊る事でそんな当たり前の事を体験する場をこれから作っていきたい。