平成30年市議選・事後考察

前置き

先に行なわれた市議選において3期目の議席をいただきました。ご支持いただいたみなさんありがとうございます。
さて私、選挙期間中連日行った雪の中の辻立ちが原因なのか、選挙戦が終わった途端に朝から発熱、37度から始まり最終39度越えに至る有様。開票速報を見に集まって来ていただいた皆さんとはiPhoneのFaceTime機能を使ってビデオチャットで万歳を行うというなんとも申し訳ない間抜けな状態でありました。

発熱した28日と翌日29日の2回念のためにインフルエンザの検査をしましたが、結果二回とも陰性。大人しくして熱が下がれば再始動できることが判明しました。

というわけで本日29日、本来なら挨拶回りに行っていなければならないところではありますが、熱は下がったものの布団から出ると鼻水が止まらないという情けない状態なわけで、布団の中から市議選の結果を数字で考察してみることにしました。

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4年間頑張った率

前回平成26年の投票総数が116,000で有権者数226,733に対して51.16%
今回平成30年の投票総数が106,456で有権者数231,324に対して46.02%

投票総数は116,000から106,456になり0.9177倍に減ったわけです。
そこでそれぞれの市議の今回の得票数を前回の得票数で割り、何倍になったか、すなわち伸び率を算出し、全体の伸び率0.9177を引いてみました。

0.9177に近い人は、全体の投票率が減ったのと同じぐらい減らしているわけで、前とあんまり変わっていと考えました。

このグラフ左から右へ、得票数が多い方から少ない方に向けて並んでいます。
これを見てみると、
前回に比べてかなり票を伸ばしたのがまず西山、そして田矢だということがわかります。
続いて坂井田、大野、私、桂と続きます。

実数では
田矢が704票プラス
西山が514票
坂井田が356票
ですが、田矢は前回も4000ごえだったのに対して西山、坂井田は2000前半だったわけですから、母数の差から「4年間頑張った率」は西山や坂井田の方が評価が高目に出てます。
頑張ったポイントでいうと
西山0.319
田矢0.257
坂井田0.254


前回からどれぐらい伸ばしたかということを考察するための計算なんですが、
岡村は224票減ですが0.003ポイント
田中千福は235票減ですが-0.003ポイント
で、前回とほぼ横ばいという事が数値でわかるようになってます。
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組織票の動き

今回投票率が51.16から46.02に大きく減ったことは新聞報道の通りでその差は5.14ポイントです。
そんな中硬い組織票を持った政党の公認候補は手堅く8人とも議席を獲得しています。

H30 H26
安積むつみ(横山)
3699
3,882
青山昇武
3457
3,441
堀口順也
3350
3,750
加藤美江子
3126
3,734

13632
14,807

12.981%
12.765%
公明党は全体として1175票減らしていますが、4候補の得票数を合計し得票率を算出すると、前回よりも0.216ポイント増やしています。

H30 H26
藤本智子
2645
3,204
竹下幸智子(豐田)
2267
2,550
長谷川幸子
2186
2,138
滝勝弘(中川)
2070
2,172

9168
10,064

8.730%
8.676%
同じく共産党も総数として896票減らしていますが、4人の合計得票率はわずかですが0.054ポイント伸ばしています。
全体が減る中で組織票の力の影響はやはり強く出ており、
特に共産党の最下位滝の2070票は前回の最下位当選者の得票数2075票を下回っています。

投票率の低さが組織票を持つ候補に有利に働くことがよく見て取れる結果になりました。
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雑感

公認を取っているとっていないに関わらず、民進党系の候補には自治労や教組からの分配があると聞いていますが、私は民進党議員ではないので実際誰がそれらの組織から票を得ているのか、具体的なことはわかりません。ですから、今回どの候補にどんな影響を及ぼしたのか、明確なことは言えません。

対する自民党公認候補。他の候補の実情は詳しくは知りませんが、
例えば自民党県連の役員会において、
友好団体のどこどこには票がどれだけあって、それを公認候補で分配して何票
というような支援は一切ありません。私は青年局長として自民党三重県連の役員会に出席しているので良く知っています。

私も個人的に築き上げた信頼関係の中で親しくしている企業や組織があり、集会で挨拶をさせていただいたところはいくつかありますが、具体的な票をいくら用意してもらったという約束や取り決めのようなものは存在しません。

そんな意味で今回、自民党公認候補一人を失ったことは自民党系市議としては痛手ですし(私の所属する市民クラブの市議ですし)、他党が事実上政党選挙を行っていることを踏まえて自民党としての市議選への支援体制に関して考えていく必要があるのかもしれないなと思っています。
合わせて公認や推薦の決定の過程も課題があるのも事実です。おそらくこれらの事は各県それぞれの県連によってかなり差があり、全国的な自民党内のルールや基準はありません。

ちなみにもっと言うと、現職で唯一議席を失った自民党公認の山崎は一志支部の支部長で、同じく落選した青木は元一志の町議で自民党の推薦を受けています。
一志から住所を島崎に移し立候補したわけですが、それぞれが一志の票を奪い合ったような形になったのはおそらく事実でしょう。
このあたりの調整を事前に出来なかったことが悔やまれます。

とは言え地方議会における政党のあり方には色々異なる考え方があります。
その辺が政党政治を市議選に持ち込むべきかかどうかに関して難しところです。
私の場合も私が自民党公認だから入れたよ!という人はおそらくあってもごくわずかで、小林貴虎だから票を投じたという人たちが圧倒的多数でしょう。
また、こいつ自民党公認だけど、貴虎だから入れたという人もおみえだったでしょうしね。

私自身は政治家の端くれとして政治活動をしていく上で、政治思想や経済思想は持っておくべきだと思いますが、このことに関しては長くなるので、また改めてというこにしましょうか。


*一応免責のために書いておきますが、敬称は全て略しましたのであしからず。

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