コンセッション方式

第5回PFIスクール受講後の雑感

ちなみに鳥取で震度6の地震があった。
大阪の受講会場も長い横揺れを感じた。
現時点で詳しい事はわからないが、大きな被害になっていなければいいなと思う。

さて、
今回の肝はコンセッション方式とはどうあるべきか。
講師の言葉を借りれば
PFIそのもの基本的な考え方は、いかに経費を削減するか。すなわち支出の圧縮である。
一方で
その内のコンセッション方式は、むしろ公共施設を運営していく上で、いかに民間事業者が利益を計上するか。収入の拡大が主目的である。との事。

大きな話では今年の初めに決まった関西空港の件。
運営者は44年間で2兆弱の金を国に払う事になっている。
これは国が回収したい建設などにかかった費用だ。

運営権を得た会社は、空港の土地の上にホテルを建てたりなど新たな事業を付加していく事で、国際空港という国の土地の上で商売を広げていく事になる。

仙台空港も同様に運営権を獲得した事業者が運営していく事になる。

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国はこのコンセッション方式を拡大したいと考えている。
そしてこの10月19日、ほんの二日前、内閣府の民間資金等活用事業推進室が通知を出した。
通知へのリンク
「上下水道コンセッション事業の推進に資する支援措置」
 という事で14億の予算を獲得し、
上水道、下水道、さらには文教施設や公営住宅も含めて
コンセッション方式で運営していく事が可能かどうか「調査をするための費用」を補助するというもの。
補助とは言ってもどうやら100%国が持ってくれるらしい。

募集締め切りが11月7日という事で大変短いが、津市にも応募を検討するよう早速連絡をしたところだ。

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国は、公営住宅の運営そのものを民間に任せる考えはない。
ただ、例えば
古くなった公営住宅を建て替えるに当たって、
建物は高層にして部屋数は変えず使用する敷地を減らし、
残った土地を貸し出す
というような形で本事業とは別の新たな収益を付加するような運営を求めているらしい。
当然余剰地で得た収益は民間事業者の利益になる。
その利益から、公営住宅部分は今まで通り、安価で貸し出し、これの維持も任せる、といった形。

いわば、公共の土地や建物を使って、民間事業者には別の収益源を作る事を許すことで、大元の事業はそのまま維持、ないしはより高いサービスを提供するというのが、一番わかりやすいコンセッション方式の説明になるだろう。

上水道の民間運営は、安全保障上の観点から、私はすべきではないと考えている。
ただ、配管に関しては分離する事も可能かもしれない。
下水道に関してはコンセッション方式でのPFI事業化は非常に面白いと思っている。

これも既設の下水道処理施設の上に何か収益可能な施設を積み上げたりする事で、本事業の運営は現状維持のまま、公共の土地を有効利用するという考え方が軸になる。

下水道普及率の低い津市は、配管整備も進めていきたいところだ。
地下埋設物の一括管理を付帯事業にする事で、電柱に変わって電線や通信線などのすべての管理を事業化する事も、可能かもしれない。

講師曰く、できるだけ色々な事業を包括的に考える事で、より幅が広がるとの事だった。

来る11月には、本スクールとは別枠で、下水道とPFIに関して講義が行われるらしい。
ぜひ参加してさらに学んできたいと思う。

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