2014年5月2日金曜日

JICA中部に行ってきた

ODAを活用した中小企業海外展開支援事業の詳細を伺いにJICA中部に行ってきた。
特急で名古屋に向かうと駅近くで右手に見えるガラス張りの建物。
あそこにJICA中部がある。

「ODAを活用した中小企業海外展開支援事業」というのは私が以前から津市の経済活性化の目標に向けて意識していた国の事業の一つで、先の選挙の際にも後援会活動のパンフレットに記載した内容である。

JICA中部では愛知、岐阜、三重、静岡を管轄し事業のPRを行っており、21年度からの累積で8件の実績を担当官は「あまり多くない」と正直に話してくれた。

全体では6種類の支援事業があるのだが中小企業を対象にしたものは内3つ。
さらに支給額が3000万を超える中心事業は

案件化調査事業:3000万または5000万

普及・実証事業:1億

の2種類有る。

名称通り、案件化調査事業は企業の提供するサービスが現地(海外の発展途上国)においてニーズがあるかどうかを調査する為に支給される事業であり

普及・実証事業とは、実際の製品及びサービスを現地で駆動し試してもらう為に資金提供される事業で有り、その結果先方から受注があれば事業展開という事になる。

いずれも津市からは実績0
三重県全体でも1件しか採択されていない。


ここでミソになる現地のニーズと将来の発注者、つまり売り込み先だが、
現地の民間企業対象の提案はこの助成金の目的からはずれる。

相手は現地の政府なり自治体だ。

現地の政府にとって製品やサービスが魅力的であり、事業実施の意思があったとしても
実施のための資金が無い場合が多くある。

そこで現地から日本の政府に対して要望が出され
これが通れば晴れてODAないしは借款として提案業者は仕事をとることになる。

ODAとはそもそも当事国からの要請が日本政府に対して行われて実施されるもので、JICAはもとより日本の企業が日本の政府に対して提案するものではないからだ。


圧倒的に採択率が高いのは

環境・エネルギー分野:再生可能エネルギー発電、バイオトイレ、不良監視システム
廃棄物処理:農業廃棄物リサイクル技術、廃プラスチック燃化技術など
水の浄化・水処理:水質則的機材、浄水器など

である。

25年度の普及・実証事業の採択結果のリンクをここに張っておく。
http://www.jica.go.jp/announce/notice/teian/ku57pq00001cjz7t-att/result_h25_140314.pdf
参考にして頂きたい。

JICAの組織としての趣旨は国際協力機構という名の通り基本的に海外の生活環境や教育環境などの改善のために日本が「協力」していく為の機関である。

つまり現地の生活基準が改善されるなり、生活基盤が整備されるといった事が結果としてあらわれる事を望んでいる。

企業側としては場合によってはその国のインフラ整備の根幹を担うことで大規模な事業発展をつかむ糸口になるだろうと考えている。

JICAの組織目的と、なによりも現地の強いニーズを適切に把握すれば、きっと採択率は大きく跳ね上がるだろうと思っている。



日本政府は安倍首相の下日本再興戦略を掲げ、その中の戦略の一つに世界のインフラ事業を日本が担っていくと打ち立てている。

我々の住環境からはほど遠い、基礎インフラが整っていない国がたくさんある中、今積極的に参入していくことがこれから国内の企業に大きな利益をもたらす可能性を秘めていると思っている。

是非津の中小企業、特に基礎インフラに係わる仕事をされている事業者の方々には利用して頂きたい事業で有り、大きなチャンスになり得るだろう。

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自由と繁栄の弧
という麻生太郎外相(当時)のスピーチを私はよく引き合いに出す。
今の日本の価値外交と言われる考え方の基礎になっている。

日本の日本式のやり方、考え方、文化を普及することで、地域に繁栄をもたらし共に発展していくことが出来るという思想が根っこにある。

代表的事例がBest Ambassador(最良の大使)とニックネームの付いたインドの地下鉄事業である。

http://www.shinchosha.co.jp/wadainohon/610217/reading.html

詳細はリンク先に任せるが、
ODAで作られた地下鉄とそのシステムは、現地ではあり得ないほど正確に機能し、結果後により複雑な地下鉄システムを構築することが出来る基礎となった。

正確な鉄道網の確立が国の経済によい影響を与える事は反論の余地が無い。
しかしそれ以上に、建設事業を通して現地の人達が学んだ仕事への姿勢が、その後大きな影響を与えているという。


日本式のやりかた、システム、文化を提供することが
提供する側の企業としては利益になり
現地の国にとっては発展に繋がる。
共に栄える、そんなことが出来る国、それが日本だ。

これから日本は今まで以上に海外に出て行くべきであり、

そして日本文化の中心を担う神宮を拝する三重
さらにはその中心に有り国際空港の近くにある
津市は
日本の進める価値外交の重要な部分を担うべき都市だと思っている。

津市の使命は大きい。