2013年1月29日火曜日

津市の英語教育

南が丘小学校は現在特例校という枠組みで英語教育を行っている。
その恩恵で1年生から4年生にかけて、文部科学省が指定している教科時間数を一部英語のクラスに変更する事ができ、英語教育を行っている。

津市において南が丘の英語科は少し有名で、転入してくる転勤族の人達も南が丘小学校を希望して周辺におうちを構える人達がいるらしい。

一体どれぐらいの事を教えているのか、また南が丘に限らず他の学校も含めた津市の英語教育のレベルはどれぐらいなのか、またまだまだ向上させる余地があるのか、有るとするならば何が必要なのか等々。とにかく現場を見てみない事には始まらないと思い現時点で南が丘小学校、南が丘中学校、安東小学校と視察をした。

我々が小学生や中学生だったころと違いALT(Assistant Language Teacher)というネイティブの人達が一人で複数の学校を受け持って英語のクラスの支援をしている。

実際何所の学校に行ってもリスニングのスキルが結構ある事に驚いた。
毎時間はじめに繰り返しやってる事とはいえ安東小学校では3年生でも1月から12月まで言えたし、曜日もちゃんと言える。心許ないものの何とか今日の日付も言え、how is the weather today?との問いに snowy? no! rainy? no! cloudy? yes!と応答ができている。

6年生の子達のクラスではカードゲームをやっていた。絵の描かれたカードが配られて、ALTが英語で状況説明をする。thomasがキッチンで野菜を切ってて女の子(名前忘れた)が皿を洗ってて〜みたいな事言うと殆どの子達が該当するカードを当てた。センテンス全てを理解しているかどうかは分からないが、少なくとも途中で入ってくる知っている単語vegetables だとか fastfood だとか baby だとかをキャッチしているだけ凄い。

おいら小学校の時に外人さんに英語で話しかけられてもちんぷんかんぷんだったぜ〜。今の子すげ〜と正直思った。

正直南が丘小学校は特別で、他の小学校に行ってた子達は全然ダメで、その後の中学校や高校に行ってからでは取り戻す事のできない圧倒的な違いがあるんだろうかと思って、昨日南が丘中学校のALTに他校との違いを聞いてみた。
彼女は他の中学校や小学校でもALTとして赴任してるからだ。

結論から先に言うと
学校の違いは殆ど関係なく(言い換えれば英語の時間が多くあるかどうかよりも)むしろ担当の先生の熱心さ次第だという。

英語が得意な先生、そうで無い先生はそれぞれある。それよりも英語を教える事に積極的かどうかが問われるようだ。本人は英語が下手だとしても英語を教える事に積極的な先生の方が良いのかも知れない。下手に全てを自分でやってしまおうとする先生のクラスよりも、ちゃんと分業すべき所を知っていてALTに任せるところは任せる、担任がすべき所は自分がするというタイプの先生の方が、私がクラスを見た感じ良い雰囲気だったように思う。

正直ALTが居る以上教師本人の英語の能力はさして問題では無い。ALTは少なくとも英語を教えるために赴任してきている人達。ALTと教師達がうまくパートナーシップを築いて二人三脚をしていけばかなりの事が出来るらしいという認識を現時点で確認した。

もちろん単に英語が母国語だという事だけで選ばれているようなので、英語を第2言語として学ぶ生徒に対して英語を教える知識が十分あるかというと若干心許ない部分はある。これは我々が日本語が母国語だから日本語を教える能力があるかというと必ずしもそうでは無いのと同じ。
しかしながらALTの多くは既に何年かにわたって英語を現場で教えている経験があるため、現場から習得した知識がある。

今のところ2人のALTと1人の県からの加配で臨時職員として赴任しているNET(Native English Teacher)と話をしてみたが、総じてまだまだ英語教育のレベルを上げる事は可能だという認識を確認した。これは英語の時間を今以上に増やすと言う事では無く、今与えられた時間の中で可能だという事。

その中で幾つかの提案も聞いた。

まだまだこれから幾つか小中学校にまわってみようと思っている。
今日行った安東小学校、それから一応今のところ予定している北立誠は特例校ではないもののどちらかというと英語教育に力を入れている学校らしい。
それ以外の特に英語に注力していない小学校や中学校にも行ってみたいと思っている。

最終的には「津市の英語教育は凄いよ」「子供の英語のレベルを考えると津に行った方が良い」と言われるような状況が津市全体でできないかと思っている。

老若男女を問わず、「英語はしゃべれた方が良いよね」「将来英語は必要だよ」「子供達にはやっぱり英語を話せるようになって欲しい」という人達がたくさん居る。そう思っていない人達を探す方が難しいかも知れない。

そこまでのニーズがあるのなら、そりゃ実現すべきでしょという認識だ。

私も第二言語としての英語を習得した経験のある人間。
少なくとも自分の経験から何所に意識をおいて学習すべきかと言う事は分かるつもりだ。
教えられるかどうかは別の話だけど。

正直言うとこれまで見せて頂いた幾つかのクラスの中でも「それはあんまひつようないんじゃない?」「なんでこれをやんないの?」みたいに感じた事はあった。
ただ、これは私が横から介入すべき物では無い。
むしろ英語教育の現場に携わっている担任とALTとがお互いに風通しの良い環境で意思疎通はしっかりもって共通目ひょうに向かって切磋琢磨すれば自ずから解決されていく物だと思っている。

とにかく現時点では中間報告でしかないので、また色々なところをまわって色々考察してみたいと思っている。