2012年12月11日火曜日

もりあがらない選挙・・・か

「メディアで取り上げられて連日騒がれる様」がもりあがる選挙なんだろうか。

小泉の時は何が起こったんだろう。
派手なキャッチコピー、奇抜なアウトルック。
「自民党をぶっ壊す」と言って改革を訴えた。
現実的な政策として争点になったのは郵政民営化。
事実民営化に反対した人達は出て行った。少し壊れた。

民営化をするかしないか。

そして反対して出て行った人達の所に送った「刺客」。客引きパンダのメディア受けするタレント候補、馬鹿丸出しだけど話題性だけは持って行った新人チルドレン達。

新しい体系の選挙。

これがいわゆるもりあがりか。



3年3ヶ月前はどうだったか?

「政権交代」の言葉が踊った。
何か良く分からないけど、今までと違うこと。違う政権になれば「起こるだろう」という、何となくだけど存在した「期待」と表現された雰囲気。
でも何をどう変えたいのかは、その当時もぼやっとしていて。それは今も同じ。「なんだか不満足」的な感覚に近いように思う。
確かに今は景気がどん底。3年3ヶ月前も決して良くはなかったが。震災もなかった。リーマンショックもなかった。円高もここまで酷くなかった。シャープも傾いてなかった。パナソニックも赤字を出してなかった。
当時はそれほど酷くはなかったけど、でも景気が良かったわけでもない。

何かが良くなるんじゃないか?と思った。

こども手当。これに随分釣られたんだろう。僅かだけどお金が入ってくる。生活楽になる?という期待。扶養控除がなくなることで実質多くの家庭において増税になる事は話題にも上がらなかった。え?そうなの?という感じ。今でもそんな人居るかも知れない。

高速道路無料化。つづきゃしねーだろと思ってはいても。「無料」の言葉に弱いのはwebマーケティングでも同じ。元の値段が高くても「送料無料」に釣られる。

橋下市長とおんなじ手法で敵を作ってファイティングポーズをとった。「コンクリートから人へ」。無駄な公共事業を止める。人身御供になったのがダム。結局再開になったけどね。

自民党は、政府は、埋蔵金を隠し持っている。無駄がいっぱいある。利益を囲ってる人間がいっぱい居る。それを全部吐き出させれば、もっと皆に分配できるんだ!だから事業仕分けだ!

みんなそれに「そーだそーだ!」と踊らされた。その結果はあえて書く必要は無い。

それを「もりあがり」と言うんだろうか。



何がもりあがったんだ?
何でもりあがったんだ?

メディアが騒いだ。
メディアが飛びつきやすいキャッチがちりばめられていた。

タレント候補は絵になる。

埋蔵金?
隠されたお金?もしかしたら俺にも分け前が?という心理をくすぐりやすいネタ。



今回の選挙が「もりあがらない」という人達は、過去のこれらの事象と比べて「もりあがらない」と言っているんだろうか。

「争点がない」
また言葉が踊る。

「古い政治に戻してはいけない」
また言葉が踊る。

私にはこの3年3ヶ月が単なる「崩壊」にしか見えない。
だから次の政権は随分多くの「修繕」を余儀なくされるだろう。頭の痛い問題が山積だと思う。そして時間をかけている暇はない。

私の目に「崩壊」にしか写らない物を「改革」とうそぶく人も居る。そして「改革の継続を」と訴える。
私はいい加減この崩れを「止めなければ」と感じている。だからだろうか、結構選挙戦に首を突っ込んでる。べつに自民党だからだとか、とかそういう縛りとかではない。



相変わらず思うんだが、
どっかで皆何かしらの「逆転一発ホームラン」みたいな物を期待してるんじゃない?
何か急激に全てがバラ色になる魔法があるんじゃないかと思ってない?
奇跡が起こると真剣に信じてる?
それがあわい「期待」という言葉なのだとしたら、悪い、夢見てんじゃねーか?


景気の回復も
生活の改善も
社会保障の整理も
近隣国との緊張も
アメリカとの関係も
原発やエネルギーの問題も
TPPの問題も
農業の問題も
教育の問題も
生活保護の問題も
防災の問題も
少子化の問題も


どの問題一つをとっても、すぐどーこなるものなんて一つもねーぞ。

精々、
東北の震災復興の事に関しては、いーかげん、速攻で強権発動して、再生させなきゃならないだろう。

それ以外の案件はどれも時間がかかるんだ。
細かな色々な折衝を積み上げてかなきゃならない。
それをどれだけ事細かに真面目に説明したところで、

メディア受けのするキャッチコピーにはならない。

どこかに敵を作って「おめーが悪いんだ!」とやらないから胸がすくような思いはしない。

信頼に足るのかどうかは関係のない、ただ目立つだけのスーパースターは居ない。

それを「もりあがらない」と表現するのか?


お祭り騒ぎじゃないんだぜ。
バラエティー番組じゃないんだぜ。
派手なパフォーマンスを期待するなら、一番手っ取り早いのがシナリオを作った出来レース。

プロレスとフルコンタクトの格闘の違いに少し似てるかも知れない。
マジで戦ったらバックドロップとか卍固めとかあり得ない。
ひたすら痛々しいドカスカの殴り合い。
玄人目には面白い。
でも派手なショーにはなりにくい。

話がそれた。
我々が求めていたのは、ガチで政策と国家ビジョンを考える選挙じゃなかったのか?
メディアが引っ張り出してきたTPPや脱原発、消費税が本当に争点か?

憲法改革草案をまともに作っているのは自民党だけだ。
意見の異なる人も居るだろう。
居て当然だ。
だから議論をしなきゃならない。

どんな国にすべきか、語られなきゃならない。
その上での政策、TPP、原発、消費税等は根や幹から分かれてきた末端の枝葉だ。
根本が語られないのに先っぽだけであーだこーだいっても始まらない。
枝葉だから重要じゃ無いと言っているんじゃ無い。

根っこが分からないまま枝葉の右左だけで選ぶと、また「え、そうだったの?」って事になるぞって事を言っている。



自民党は今回大勝するだろうという意見がメディアを席巻している。
それはありがたい話だ。
この間のニコ動の党首討論もみた。
安倍総裁ガンバレ的な雰囲気になってる。
ありがたい話だ。

しかし流れてるコメントを見る限り、安倍総裁に「なんだか良く分からないけど」ただ安倍だからOK的な印象がある事をぬぐえない。
つまり、なんだか知らないけど今は「安倍が流行」的な。
だから何を言っても安倍ならOK。野田はOUT。

これじゃ全くの根無し草。

また何時流れて行くやも知れない。


真面目な仕事なんてどだい派手さなんか無いのさ。
目の覚めるような派手さに慣れきってしまうと、普通の事が何か物足りなく感じるようになる。

生まれてからずーっと炭酸飲料しか飲んで育ってこなかったアメリカ育ちの子が居た。
氷水なんか刺激も甘さも無いから飲まない。水分補給?ゲーターレード。

でも一番吸水率が良いのが「ただの水」一番からだが欲しているのは「普通の水」
一番身体に必要なのは「ごく当たり前の甘さも炭酸も入っていない、人口的な香料も色もついていない水」。

3時間も4時間もぶっ続けで踊って、モー我慢出来ねーって所まで追い込んで飲んだときの、キンキンに冷えたミネラルウォーター!これ程うまい物はない。今でも良く覚えてる。あの感覚はタマラン!



普通の、無味簡素とした、当たり前の物。派手派手しくない。実直で、真面目で。
それ物が実は一番大事だって事、忘れてやしませんか?