2012年5月26日土曜日

中心市街地活性化オープンディスカッションに参加してきた

昨日津のセンパレ地下で
中心市街地活性化オープンディスカッション 
に行ってきた。

オープニングで市長がハッキリ言った。
津が抱える問題が色々あって、「震災対策」とかはしっかりやってきた。
でも頭を抱えている問題がある。
救急医療の問題
ポルタ、センパレの三セクの問題
そして「大門の活性化」
これらを「どうして良いか分からない」と。

情けない。
だから皆さんに考えていただいて良いアイデアを出していただきたい。と。

以前に別の席で大門のことについて話をされたので
「じゃあ市長、貴方は大門の魅力は何所だと思いますか?」
と尋ねた。
祭りとか夜店とか私も行ったことがあるし、子連れの親御さんがパパも昔ここに遊びに来たんだよ、と言っていた。ノスタルジーを醸し出す所なんだと。
でもそれじゃ活性化には不十分だしね。
みたいな回答。

彼自身が大門に魅力を感じていないのが良く解る。
だからアイデアも出てこない。

で、住民に投げる。

出てきたアイデアに対して予算措置が付くのかどうかも明言しないまま。
6回にわたって議論させたあげくに結局何も出来ません。何て事になったら参加者達は「何のために貴重な時間費やしてここに来てたの?」と思うだろうね。

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論点を変えよう。

これまで同様のディスカッション、大学生の物と津高の高校生の物、少し見せてもらった経緯がある。
コーディネーターも冒頭にこれを紹介した。
彼らはあくまでも「子供」だからそれで良い。
今回集まった方々は大門の方、周辺の方、現役組、引退組、色々な分野の成熟した方達。
同じレベルで議論をしてもらっては少し寂しい。

しかしこういう事を最初に投げるとおおむね意識は
「私はこんな物があったら行きたい」
と言う一人称の視点に一度は向かう。今回の「大人」の議論も同様だった。

で、何処に行くか。
「だから市役所はこれとそれとあれを作ってね」

コーディネーターがしきりに言ってたのは自分たちの責任の必要性。

そう、おねだりや陳述の場では何にも意味がない。
必要なのは参加側の「責任」
責任、即ち努力、時間もちろんお金も含めて自分たちが何が出来るか?という視点。



活性化というのは繰り替えし言ってることだけど
「人口流入」を外して考えることは出来ない。
「私はこんな物があったら行きたい」程度では精々地域内流動、つまり一身田の人や新町の人を少し寄せてくる程度のことしか出来ない。

それで十分なら結構。やれることもちっちゃく収まる。

でも大きなプロジェクトや投資を行う事を考えるなら当然ペイバック出来る規模の流入を考える必要がある。お金を落としていってもらわなきゃならない。
自明の理で
市外や県外から人を呼べる物じゃないといけない。
だから
「私が欲しい物」
ではなくて
設定したターゲットを電車や車や飛行機を使ってでも「行きたい」と思わせる物
を作り上げる必要がある。

ターゲットは正直誰でも良い。
私は大門の既存のリソースを有効活用するなら
短期流入型人口=観光客
であるべきだと思う。
それは今回はちょっと置いておく。

参加者の中には高齢者の買い物の場みたいな話もあった。
それなら別に大門である必要はないと思うのだけど、
仮にそれで行くというのなら、県外の退職金を持った方達の為に大門に高齢者高級マンションを建てると言う事も出来るでしょう。
大門周辺をバリアフリー化して、商店街の店舗を高齢者向けのサービスに切り替える。

だから大門商店街の人達は組合だなんだかんだも含めて合意形成をし、店を開ける努力もする。
バリアフリーはお金がかかるけど、助成制度を上手く使って投資をしてもらう。
マンションを何所に建てるか、用地買収も含めて話し合いをしてもらう必要があるし、誰が建てるか。考えなきゃならない。
市が買おうが民間が買おうが、法外な値段をふっかけない節度も「将来の大門のため」わきまえていただかなきゃならないし、説得してもらう必要がある。
民間業者は来ないかも知れない。

そこでやっと行政の話が出てくる。
出来れば三セクでは建てたくないし、PFIでも独立採算でやってもらう必要がある。
建設および維持管理、加えて分譲式の部屋を買ってもらう営業も含めてPFIが行って県外から買って移住してもらう。
これらは大門商店街の人達には出来ない話。

商店街が出来ること、行政がすべきこと、
それらが同じ方向性を持って
各々が努力と痛みを分かち合うなら
その意識が形成できれば、このディスカッションは上手くいくだろう。

アイデア出すから市がやってくれでは今までと同じ事の繰り返し。

ましてや「私が高齢者だから高齢者に優しい町にしてね」 ではね〜。


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 繰り返すけどアイデアは既に色々過去にも出たことがある。
今回も似たものやある程度斬新な物も出てくるかも知れない。
それは何を選択しようが住民次第だ。
でもゼロから作る労力を考えるなら、既にある物を最大限活用すべき。
それは城や観音さんの事、セントレアとなぎさまちの事、歴史のことも含めて。
 そしてターゲットを明確にすること。
今ある物を何所までレベルアップさせればそれらのターゲットが振り向くのか。
その為には今何が必要か。
そして誰がやるべきか。市か商店街か、あるいは他住民か。 それぞれの役割分担。


 確かに昔みたいに「この方向でやるからお前ら言うこと聞け」は成り立たないだろう。
おねだり体質から脱却してもらうためのディスカッションであれば、それはそれで良い。


でも根本的に流入人口を増やすという大前提を市は目標に掲げなきゃならない。
そんなことまで全て大門商店街にさせるって事なら市長失格。

後期計画が策定されるに当たって
市は腹をくくる必要がある。
幸い津市は広い。
地域によっていろんな違いがある。
観光に向くところ
定住に向くところ
予算の関係で優先順位はつける必要がある。
でも二兎も三兎も追うことが出来る。

そして観光の基軸の一つを大門に置く。
正直
津の観光部分のことを考えると大門だけの問題じゃなくなってくる。
榊原や美杉、
そして松阪や伊勢への他地域への流れの事も含めて大きな視点がどうしても必要になる。
だから大門だけで出来る話で済まないし
「中心市街地活性化」
だけで話が終わらなくなる。


そんなことも含めて少し行政側が無責任な気がする。
じゃやなけりゃ
「なんや、ただのガス抜きか」
と言われても仕方ないんじゃない?

頭から引っかき回すつもりはないし、
大門の人達にも立ち上がってもらわなきゃならないし
その芽を潰すつもりは毛頭無い。
そして私は私で議論すべき場所がある。

だから当面ディスカッションには加わらないつもり。
でも毎回スケジュールが合う限り出席します。傍聴者として。