2011年7月7日木曜日

乱発動議の事後考察

松阪市議の海住さん共産党市議団がこのように書いている事を知って少し調べてみた。

不信任動議にはどんな意味があるのか。
該当する役職に不適切な人間だという主張が「不信任」という形で表現されるもの。議会の議長や他議会内の委員会内の委員長や副委員長は議員が定めるもの、つまり議会に任命権があるわけで、すなわちこの役職を解く権限も合わせて持つものと思う。

所定の合意が得られて不信任案が成立すれば新たな議長なりを選出することとなる。議会において。

次ぎに副市長。これは市長が任命権を持つ物の議会によって承認される必要があるんだとか。で、あの阿久根市では市長がこれを行わなかったことが問題になった。ソースはここ。

だとするならば議会が認めない場合には市長は改めて使命者を出さなければならないわけで、これも議会の権限において不信任を出すことは可能だと思う。
余談だが、今いる二人の副市長は前市長からの引き継ぎのようだが、彼らは新市長になってから議会の同意を得ているんだろうか?何かそんな議論をした記憶が無いんだが・・・ どうも任期があるのでそのまま継続という事らしい。しかし市長が替わったわけだから新たな副市長が出ても良いはず。市長が望めばこれは可能なはず。ただ前葉市長は松田政権の継承を主張しているわけですからあえてしないのでしょうが。

さて市長に対する不信任に関しては明らかに地方自治法に明記してある。ここにある通りどのように不信任案が出されるのか色々あるようだが、いずれにせよ可決された場合には即失職なんだそうだ。

それでは部長職はどうなのか?特別職とよばれる人たちに関しては副市長同様議会の同意が必要だそうだ。そういえば今回も3人ぐらいそんな書類が回ってきた。

地方公務員法にはこんな記述があって議長も任命権を持っているようだが、どうやら議会事務局の職員にたいしてらしい。だから執行部の部長は関係なし。

そういえば部長に対する不信任すなわち任命権者の市長に対する不信任と同等だという様な事をあのとき誰かが言ってたのを思い出す。

不信任が仮に可決されたところで任命権は市長にあって議会の同意が必要のない部長に関しては、結局の所市長が換えないと言えばそれで終わってしまう話。つまり拘束力は持たない。ただ、議会から不信任が可決された部長をそのまま交代させない市長の対応に対して不信任を出すことは出来るかも知れない。いずれにせよ部長に対する不信任動議は市長のそれとは異なり拘束力がない限り無意味と言ってしまえなくもない。

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はたして先の不信任動議の乱発はいたずらに浪費した不毛な時間ではあったのかも知れないが、一つ腑に落ちないことがある。

動議が出されると議長の整理権の元、議会は暫時休憩となり、議会運営院会が開かれる。出された動議に対してその後の議会の進め方を代表者と調整をし、議会に戻ってくる。
出された動議を無効にすることは出来ないらしく、とにかく議場で出された動議に関する討論という物が始まる”はず”なのである。
まず動議を発動した者がその理由を述べる。次ぎに発動者に対する質疑が行われる。そのあと確かこの動議に関して特別委員会を設ける必要があるか無いかを議員に対して議長が問う。今回これに必要性を訴える声が上がらなかったので、仮に委員会が設けられた場合にどうなるのかは良く解らない。
で、討論に移る。賛成者が賛成の弁を、反対者が反対の弁を述べる。で、採決。

腑に落ちない事というのは今回出された幾つもの不信任動議に関して、動議に賛成した議員の賛成の弁は有ったものの、反対の弁が聞かれたのは議長に対する不信任の際にのみ。議長の所属する会派の代表が仲間を擁護するという点から発言した。動議の理由に対して明確な反論を述べた主張だと感じた記憶は無い。

で、他の不信任動議に関しては反対意見は誰からも述べられないまま全てが否決される。各々賛成しない理由があるだろうに。加えて皆が同じ理由で賛成しないわけではないはずだが、それは聞こえてこない。いずれにせよ否決されるのは目に見えているからあえて口を開かない。あるいは余計な時間はこれ以上かけたくないという意志もあるのかも知れない。

ただ議論を行う場として反対なら反対の理由を表すべきじゃないのか?と思う。部長に対する不信任が不適切だと思うなら、後からブログに書くぐらいならその場でその理由を主張すれば良いのに。と思う。

議会のイロハも知らない人間に対して語る物は持ち合わせていない。勉強しろ。というのもそれはそれであり。ただどうやら今回のような不信任動議はたびたび出てきているようで、だとするならばきっちり論破していただいて以後無駄な時間を費やさないように説得していただいても良さそうな物。でなければ某議員はことある事に同じような動議を出してくるだろう。これは執行部側にも言えること。説得力のある反論を出来ずにいるから稚拙な議論が相変わらず繰り返される現状を生み出した。

いずれにせよ議場において論議を交わし、場合によっては見解を変えさせたり変えさせられたりという様なやりとりがあっても良さそうだと思うのだが、どうもそんな事とは違うところの理由で色々な物が可決されたり否決されたりするように見える。

live discussion ってのが無いんだよな。多分。主張する人間は一方的に主張するけど、聴き方を心得ている人が皆無なように思う。主張する内容を聞いて理解してそれに対する反論を行う場合によっては考えを改めるという吸収もあまりない。主張する側も頑固に他を遮ってでも言いたいこと言わせろ的な部分が多くて説得力に欠ける部分が散見される。そして他人の反論を聞かずに意固地になるパターンも見受けられる。場合によっては内容云々関係無しにあの人基本的に気に入らないから賛成しないってなパターンもある。

とどのつまり議場外において根回しをしない限り何も事が動かない。議論をする場として準備された場所でで議論をしない 。建設的なレベルの高い討論が出来るようになるためには個々の議員が自分の見解をしっかり持っていて主体的な判断を下す能力を持っていないといけない。当然その意思表示には責任がついてまわる。不用意な発言でヘタな責任を負わされたくない。そんな保身的な意志も見えなくもない。

結局議員も執行部もなんにも明確な発言を議場でしなくなる。馬鹿馬鹿しい。なんのため責任者なのか。

1年生議員で正味2ヶ月ぐらいしかたってないのに随分生意気やないか。と言われる方もおられましたが、意思表示をするのが私の職務ですから言われる筋合いのないことです。
今後もすべき主張は正当である限り行っていきます。